◉陸前高田市
高田松原 東日本大震災追悼施設

　国道45号線沿いにある道の駅高田松原は、平成5年に県内2番目の道の駅として登録され、観光案内・売店・体験コーナーなどがあり、観光客や市民の憩いの場だった。津波により被災したが、その恐ろしさを後世に語り継ぐため、震災遺構として保存されている。中には津波でなぎ倒された松の木がそのまま残され、津波の威力を物語っている。ここを襲った津波は最大高さ14・5ｍ。建物はわずか上部を残して水没したが、3名がこの上部に駆け上がり、難を逃れることができた。
　同敷地内に、陸前高田市の追悼施設と復興まちづくり情報館がある。犠牲になった方々の追悼の場であった旧市役所庁舎が解体されたため、追悼施設はここに移された。施設には被災した松が使われている。またまちづくり情報館では、震災前の町の様子・震災の状況・復興の状況などが分かるパネル等や映像のほか、松原に残っていた被災松の根が保存処理されて展示されている。「奇跡の一本松」もこのすぐ近くにある。