◉福島市/円通寺
東日本大震災被災物故者供養塔
東日本大震災被災物故者供養塔第1番建立寺院
この供養塔は、全国から頂いた浄財を形として残すために、ここ円通寺を第1番として福島県内で東日本大震災で被害のあった18の寺院に建立された。当時住職は、曹洞宗福島県宗務所長として全国から集まるボランティアの指揮に当たった。
住職はほかに福島ルンビニー幼稚園園長と児童養護施設福島愛育園理事長を務めている。東京電力福島第一原子力発電所の事故ののち、幼稚園の220名の児童のうち40名が避難のため退園していった。子どもにとっての6年は大きい。避難先で幼稚園や学校に通えば、そちらでの生活が彼らの故郷になっていく。避難指示が解除になっても、子どもたちが帰って来られない状況が続いている。取り返しのつかない被害を受けた福島の現状を、これからも訴え続けていきたい。