◉伊達郡川俣町/眞福寺
東日本大震災被災物故者供養塔
東日本大震災被災物故者供養塔第2番建立寺院
眞福寺のある山木屋地区は、原発事故から1ヶ月以上経ってから避難指示が出た。川俣町ではこの地区だけだ。累積線量が年間20ミリシーベルトを超える「計画的避難区域」に指定され、地区の住民は各地へ避難することになった。避難が遅れたことで、国などの行政へ対する不信感が根強い。その後平成25年8月に避難指示解除準備区域となり、平成29年3月31日に避難指示区域解除になる予定だ。除染は100%完了し、地区の診療所も再開している。
震災で直接亡くなった方はいなかったが、震災関連死が30名近くいる。震災の年の7月に一時帰宅した際、自宅の敷地で焼身自殺した女性がいた。避難生活で精神的に追い詰められたことが原因だった。ここは飯舘村や浪江町からの避難者も多い。元の静かな暮らしに戻れるのはいつになるだろうか。