◉三沢市/三沢市漁協直売所敷地内
東日本大震災記念碑
三沢市においても震度4の地震を観測し、高さ7mを超える津波により2名の命が失われた。また、188棟の家屋及び漁港施設等が大きな被害を受けた。
三沢市漁協直売所敷地内に設置されている記念碑には、もとは漁協施設のひとつで岸壁にある魚捌所内にあった三陸大津波(昭和8年3月3日午前2時20分発生)時の「震嘯記念碑」が併設されている。今回の津波による破損をうけ、海岸から約300mの現在地に移設された。東京朝日新聞社が全国に呼び掛けた義援金により建立されたもので、正面には当時の青森県知事による「地震海鳴りほら津波」という標語があり、背面には当時の悲惨な情景が描写された碑版が埋め込まれている。
いずれの震災においても、自然災害は私たちの想像を超え、土地にも人々の暮らしにも大きな爪痕を残した。この記念碑は、人の頭上をはるかに超え、天に向かう波をイメージし、この波を乗り越え、さらに飛躍するために、天空へつながる道をくぐる「門」を表現している。