◉伊達郡国見町/西松寺
東日本大震災被災物故者供養塔

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 東日本大震災被災物故者供養塔第3番建立寺院

 沿岸部から離れた場所にある寺だが、檀家が1名犠牲になった。相馬にある火力発電所に資材を運んでいたが、トラックと一緒に流されてしまった。避難する車の渋滞に巻き込まれて動けなくなっていたらしい。それでも一週間後にトラックから離れた場所で見つかった。ここで亡くなったのはそのお一人だが、親戚が宮城のほうで亡くなった檀家の方々もいらっしゃるので、お盆やお彼岸には皆さんでお線香を上げてくださっているという。
 地震が起きた時は宇都宮にある会社の3階におり、天井が落ちてきた。机の下に潜っていて危うく難を逃れた同僚を助け出してすぐに避難した。寺に戻って来たのは一週間後だったが、玄関も本堂も戸が外れて開かなくなっていた。寺の前にある橋も両側の土地が下がって段差が出来ており、車では通れなかったそうだ。
 このあたりは特に大きな被害はなかったが、近くの上野台に仮設住宅があるので寺族が行茶活動に参加された。震災後は県内でも、地震などで被害があると曹洞宗青年会で集まって工事の手伝いに行くなど、そういった連携や支援の考え方が新しく出来てきたように感じている。

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