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東北管区教化センターとは

令和二年度 布教教化方針

曹洞宗の布教教化は、一仏両祖の御教えを実践する中で、信仰の生活から生まれる深い喜びと安心(あんじん)を願い、その実現を目指すものです。私たちは今こそ「竿頭の先に未来をひらく」の言葉を胸に、未来を見据え、新たなる一歩を踏み出さなければなりません。
そこで本年度の布教教化方針は、これまで推進してきた「禅の実践」「一仏両祖への帰依」「菩薩行の実践」に加え、現在国連が中心となり、全世界が取り組みを進める「SDGs(エスディージーズ)」を推進することといたします。これは、誰一人として取り残されることのない、世代を超えて安心して過ごせる世界の構築という告諭のお言葉に基づくもので、二〇一八年世界仏教徒会議においてもSDGsへの参画が採択されております。
宗門においては長い間「人権・平和・環境」のスローガンのもと、様ざまな取り組みがなされてきました。これらは貧困や差別、環境や平和の問題を包括的に理解し、連携して取り組もうというSDGsと、目標を同じくするものです。これまで布教教化方針として定めてきた、部落差別をはじめとするあらゆる差別の根絶、平和な社会の実現、地球環境への配慮、東日本大震災及び原発事故また多発する災害の被災地支援、自死問題への対応などへの取り組みを引き続き進めるとともに、世界中の人びとのために、次の命のために、身近な生活を振り返り自分が出来ることを考え、少しずつでも歩みを進めて参りましょう。
その基軸となる指針として、以下の項目を定めます。

一、禅の実践をすすめます。
私たちは、寺院の内外を問わず、また坐禅会の開催に限らず、関わる行事や法要などの様ざまな機会において坐禅の実践をすすめます。また、いす坐禅なども取り入れながら、より多くの方が坐禅に親しめるようつとめます。そして坐禅を中心とした「禅の生き方の実践」が、確かな人生の基軸となることを人びとに伝えひろめます。

二、一仏両祖を敬い、おとなえの普及につとめます。
私たちは、日々「南無釈迦牟尼仏」「南無高祖承陽大師道元禅師」「南無太祖常済大師瑩山禅師」とおとなえし、その御教えを受け継ぎ、自らの行いに生かしていくことの大切さを伝えていきます。

三、『修証義』「四大綱領」に基づく菩薩行の実践をすすめます。
私たちは、本宗の教義である『修証義』「四大綱領」に基づき、布施・愛語・利行・同事の四摂法に代表される菩薩行の実践をすすめます。そして、多くの人びとの幸せと安寧を願い行動することが、自身を菩薩として成長させる大切な修行になること、更には自分自身の深い喜びと安心につながることを伝えていきます。

四、寺院を活用し、地域社会に働きかけ、「縁を深める場」を創ります。
私たちは寺院を場とした教化活動にとどまらず、積極的に地域社会に働きかけることで、悲しみや苦悩を持つ方がたの存在に気づき、寄り添い、助け合える関係を築けるようつとめます。僧侶それぞれが主体的に考え、地域の人びとと共に取り組む活動を通じて、人と人との温かな関係づくりに力を尽くして参ります。

 
※SDGs(Sustainable Development Goals)は「持続可能な開発目標」と訳され、二〇一五年の国連サミットで加盟一九三ヵ国の全会一致で採択された「貧困や飢餓の解消」「平和的社会の実現」などに関連する十七の課題を、統合的・包括的に解決していこうとする国際目標です。